Dr.ブラックスワンによる不確実性と資産運用

ナシームニコラスタレブは、正規分布を前提にした株価データ、経済データのリスク(標準偏差)、リターン、そしてそれにもとづくポートフォリオが、現実に、ブラックスワンのもとで、吹き飛ぶことを詳細に記述してます。そこで、ブラックスワンに備えて、ナシームニコラスタレブのような、バーベル戦略には及びませんが、現実の株価、経済データに当てはまらない正規分布にもとずくポートフォリオ理論にしたがえば、吹っ飛ばされる。。。
外れ値としかみられてなが、1回の破壊力が凄まじいブラックスワンとともに、正規分布で予想されるインフレにそなえて、自分が読んだ本を中心に、拙いパッシブ資産運用について自分の考えます。

偶然と吹き飛ばされない運用方針ーギリシャ問題もナシームの世界

今日も、ナシームのいうところの、後知恵バイアス満載のギリシャの話題がテレビに。 
しばらくは、 偶然性に騙される続ける? 
まさに、ナシームの世界かと。 


しばらく、自分の知識を再確認し、整理する目的で、
ナシームのブラックスワンについてのお話しを整理していこうかと思ってます。 
本題の、 
正規分布を前提としていいかげんなリスクとリターンを勘違いしている 
金融の世界の不都合な真実に、
早く、たどりつきたいですが。。。残念。 


はーーるか昔、紀元前560年頃、
ギリシャのエラーーい政治家ソロンの戒が、 
ナシームのまぐれ(邦題)にあったので、以下、 ちょっと引用。。。 
将来のことはわからない。本当にさまざまなことが起こりうる、とのことです。 
また、運の助けで得られたものは、
運に(おうおうにして急に、
そしておもってもみないときに)とりあげられてしまうことがある、とのこと。。。 


彼の本の第1章は、刺激的なタイトル、
「そんなに金持ちなら、頭がわるいのはどうしてだ?」(邦訳そのままです。)。 
そこに、
私と同じ運用方針が書いてありました。 
そこから、ちょっと引用しつつ、 自分の方針をいえば、 
利益を最大化することではありません。極端にリスクを避けることです。 
なぜなら、吹き飛ばされたくないからです。 
ナシームがいうように、
吹き飛ぶとは、単に損をすることではなく、おもったこともない形で、思ったことともないほど損すること。 
とても大きな成功は、 むしろ不確実な結果のばらつきが原因、だそうです。 
刺激的な言葉が続きます。
ただし、あくまで、ナシームの本の邦訳ですので。。。 
「運がいいだけのバカは、自分は運がいいだけのバカだなんてぜんぜん思ってもみない。」
こうも言ってます。
「いつかまた偶然が頭をもたたげ、一発ショックでキリモミ降下を起こすまで、業績の一部は偶然のたまものだなんて思いもしない。」とのこと。 


次回、生存バイアス、ランダム性に対する抵抗力という形で、自分の経験と照らして考えてみたいです。
彼の有名な、
観察された結果と
観察されないけれどありえた結果の
両方を考慮すべきだという話は、また、機会があれば。。。

あの内藤忍のビジネスモデルーナシームタレブの著作からちょっと気づいた

今日の時点でニュースでもっともらしい解説をしてるギリシャ問題とノイズ、
「偶然、まぐれ、運」を「能力、必然性、因果」と勘違いする、
ナシームのブラックスワンのプロローグについて、
手短かにまとめてみるつもりでした。 


しかし、ナシームの著作を、ちらりとひらいたら、
たまたま、
偶然、
内藤忍ビジネスモデルについて、気づいたページがあったので、
自分のナシーム本へのメモとして、残します。 
あの内藤忍については、ファクトをすでに書いてますので。。。
http://blackswan2015.muragon.com/entry/5.html


気分が悪くなるから、このはなしは、あまり詳細に、語るつもりはありません。
ほんのすこしだけ。 とりあえずは。。。 


内藤忍のビジネスモデル、同じような内容で、新規性のない無価値な本を短期間に多数発売し続ける件について。
ナシームタレブの引用です。 
本には、バブルを起こす力が働く、とのこと。 すでに、世に出た本の改訂版の方が、まったく新しい本よりも臨界点に達する可能性が高いと(邦訳そのままです)。 さらに、こうも言ってます。 宗教や流行でも、ネットワークの外部効果のおかげで新しいものより、焼き直しの方が、ずっとうまくいくと。。。 以上、引用おわり。 


なるほど、 
内藤忍の、あの高額なセミナーや海外不動産ビジネスへ引き込む有料パンフレットを、
同じような内容の本として量産するビジネスモデルは、
よく考えられてます。 信者はさらに、お布施を。。。 富めるものはますます。。。

運用はほとんど運による。後知恵バイアスのなかでナシームに思う。

自分のためのメモ。 
ギリシャ問題で、国内株が下げたとか。。。
それって、正規分布に経済データが従うとしても、 1σ以内? 
標準偏差程度の変動は普通ですよね。
ファイナンス理論が正しいとしても。。。 
ファイナンスでMBA持ってたら学校で習わない? 
それとも、 ブラックスワン? それなら、正規分布に従わないから、破壊力抜群ですよね。。。


 ナシームの「まぐれ」について、この時期、あらためて、まとめ直したい。 
ときどき、ジェレミーシーゲルの話もはさむつもりですが。。。 
ナシームにならって、 偶然にだまされたくありません。 この世界でおきることは、実際よりもずっと、はるかにずっと、偶然ではないと思い込むということです。 
今回のギリシャ問題、ナシームの言う通りかと。 
報道はバイアスだらけですね。 
彼のいう後知恵バイアスと。 また、専門家は、いつもどおりありとあらゆる予測を外し続け、それでもなお次こそは間違いないと信じてしまうヒトとのことですが。。。まあ、みんな、そう思ってますよね。 経済学のような分野、 つまり株価データを扱うファイナンスののような社会科学の世界では、専門家がいくらはやしたてようが、ほとんど何もわからない、とのこと。 
これは、ナシームニコラスタレブが、日本語版の著作で、すでに出版してることからのほんのすこし引用したものです。 


標準偏差分の変動はありますが、 先日、 資産の配分比率のおおまかな集計をしてみました。 
ナシームのようなバーベル戦略とはちがいますが、ブラックスワンで吹き飛ばない程度?
そして、 インフレで資産が大きく目減りするのを遅らせる可能性にベット。 
うまくいくかは、運次第とナシームはいってます。 
リスク資産概ね2割ていど? ノーリスク?8割ていど?にベット。